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相変わらず、世界的な金融危機で景気の低迷は続いているが、旅行には追い風が吹いてきた。2009年が始まる当初は、今年の海外旅行者は1500万人も危ういのではないかとの悲観論も流れていたが、円高と燃油サーチャージの値下げ、さらには評判の悪かった定額給付金も、旅行会社の「お祭りムード」の効果もあって旅行全体が盛り上がってきた。 高速道路料金の大幅値下げも、旅行会社に聞くと「日帰り旅行が増えるばかり」と、旅行会社への恩恵は少ないようだが、旅行に行こうという気分は一気に醸成される。 その中で、何と言っても大きいのは円高と燃油サーチャージだ。円高はとくにウォン安と結びついて、韓国旅行ブームに火が付いた。2月は前年比72%増の29万4000人と凄まじい勢いで、遂に、これまで単月で最高だった2004年10月の25万6000人を軽く抜いて過去最高を記録した。28日しかない2月が過去最高とは驚くばかり。3月は30万人を突破して記録更新となるのは間違いないだろう。 その韓国に加えて中国、アジアと回復傾向が見え始めた。中国は3月は前年プラスに転化するのは、ほぼ間違いないと見られており、さらに長距離方面にも回復の兆しが見えてきた。 日本旅行業協会(JATA)がまとめた海外旅行動向調査によれば、4-6月はオセアニアを除く全方面で1-3月よりは上向くとの結果が出た。これはJATA会員638社に調査し、269社から回答を得たもので、旅行会社経営者の「体感」としての結果だけに、実態に近いかもしれない。 もちろん上向くと行っても、一挙に上げ潮に乗るわけではなく、あくまで底を打ったいう感じだろうが、それでも右肩上がりになるのは実にいいことだ。何と言っても、日本人出国者数は2007年5月以降、22カ月連続でマイナスを記録しており、これに歯止めが掛かるだけでも効果は大きい。 とくに、欧米・ハワイのロング方面が上向いてきたことは、収益性が高い方面だけに、今後に期待が持てる。中でもシーズンを迎えるヨーロッパは4月以降、劇的に燃油サーチャージが下がり、各社ともに重点的に商品化している。春を迎え、ゴールデンウィークは欧州商品が花盛りとなる予感がする。ようやく、円高・ユーロ安と燃油サーチャージ激減のメリットを享受する時が来た。 ただ、オセアニアについてはちょっと腑に落ちない。オーストラリアはジェットスターの就航で航空運賃も安くなり、またウォンに次ぐほどの豪ドル安で円高の効果が大きく、しかも燃油サーチャージも下がり、4月以降は海外旅行先として狙い目だと思うが、シーズン的なものなのだろうか。10-12月に一度上向いており、やはり季節的な要素が大きいと思われる。 そうした中で、海外旅行動向を顧客層別に見ると、シニア、ハネムーンが10-12から加速して上向いてきた。海外旅行で底堅いシニアやハネムーンが回復してきたことは、ようやく海外旅行が回復期にきたと見ていいのかもしれない。また、OL、ファミリー層も着実に上向きつつある。 しかも、世界的な金融危機で急落した業務渡航やインセンティブが4-6月は上向くとの予想が出ている。即断はできないが、輸出・内需の低迷で雇用不安が増幅された年明けと比べると、4月以降は良化との期待感が出ているようだ。 しかし、これは海外旅行の需要動向に限ってのことで、雇用情勢は一段と厳しくなると報道されている中では、とても楽観視はできない。とくに、3月期決算を控えて、企業の厳しい現実が浮き彫りになり、急速に需要が冷えこむ懸念も広がっている。 春を迎えて、好条件が揃って海外旅行に出掛けようという人が増えるのか、それに冷水を浴びせるように景気悪化と雇用不安がブレーキを掛けるのかは予測しがたいが、今のところは政府の追加経済対策が効果を発揮してきており、需要拡大に期待したいところだ。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2009-04-06 00:00
| 航空・旅行
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