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毎日の新聞、テレビ、インターネットの報道を見ていて思うことだが、日本はどうも報道内容が偏りすぎる。ローカルニュースの少ない日本では、全国ニュースが日本中に身近に流れるということもあるが、連日、同じ話題を延々と流すことで、大事なものを見逃している。 小沢一郎民主党幹事長の政治資金規正法違反事件についても、これほどの紙面や時間を割いて報道する価値のあるものだろうか。政治家と検察の対決の構図もさることながら、マスコミ対策が下手で、強面、挑戦的な政治家と、それに反感を持つマスコミの対決という面が一方であるような気がする。 この状況は、外国や外国人から見ると、非常に滑稽に写るのではないか。重要なニュースがどんどんスポイルされるのではないかと心配になる。その間に、トヨタや小糸工業など日本企業の信頼性が揺らぐ事件が相次いでいることを考えると、日本の報道機関の果たすべき役割は何なのかと考えさせられる。 トヨタ問題は、ようやく日本でも報道されてきたが、外国での報道は凄まじいものがある。日本の報道機関はもっとこの問題を深く取材、分析してほしい。これがトヨタの責任であっても、トヨタから日本全体の問題に発展していくだろうことを誰もが漠と感じている。 日本の最大の強みが日本製、「メイドインジャパン」に対する信頼性にあるとするなら、トヨタ問題は日本全体の信頼が揺らぎかねないほどの大事件と思う。とくに、日本の信頼性が損なうことは逆に他国のチャンスであり、欧米でバッシングに近い報道がされていることを憂慮すべきである。 信頼性が評価されていることに対して、当事者は最も慎重にならなければならない。出る杭は打たれると言うが、トップに立てば、誰もが目標として追い付き、追い抜くことを狙っており、弱みを見せればそこを突かれる。トヨタにしてもトップの「傲り」は否定できない。 小糸工業も同様で、日本の航空会社の約半分のシェアを持ち、ボーイング787型機の開発でも重要な地位を占めていただけに、日本企業の不手際で開発が遅れることは残念でならない。 日本は世界とは違うスタンダード、特殊性をよく指摘される。アウトバウンドを事業の中心とする旅行業界においてさえしかりだ。その特殊性が日本の信頼性をここまで高めたとは思うが、それが揺らぐと日本に対する風当たりが増してくる。 トヨタに関する米国の報道を見ても、その傾向は感じる。 JTB、HISを見れば分かるとおり、日本の旅行業界もグローバル化を進めている。それは、日本の大手企業の流れでもある。経済のグローバル化とはよく言われるが、簡単に言えば、日本の産業規模が縮小していく中では、外に出るしか成長が望めないということだ。だからこそ、本格的なグローバル化を前に、日本の大手企業は統合・再編を進めているのだろう。 トヨタはその手本であり、日本のグローバル化の象徴でもある。日本の技術と信頼性を持って海外に進出、成功するという「神話」があるのも、こうした日本企業の成功事例があるからだ。 例えば、中国への外資企業のアウトバウンド進出も、日本の旅行会社のこれまでの実績と信頼性に裏打ちされている。 日本中が中国の食の問題を皮切りに、中国バッシングを繰り広げたことを思い出せば、トヨタ問題を皮切りに、今度は世界中から日本がバッシングされる可能性だってある。 中国から日本企業の信頼性でバッシングされたら本当に危機的状況が生まれる。今するべきことは、日本企業の信頼性に対する影響を最小限に留め、その回復に努めるように努力することではないか。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2010-02-15 20:22
| 航空・旅行
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