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2012年3月11日。東日本大震災から1年を迎えた。3月11日を前後して報道番組はほぼ震災一色。特集番組も放送された。真摯な番組もあるが、タレント、キャスター、アナウンサーを被災地入りさせてリポートする番組は正直萎える。その時点でチャンネルを切り替える。真面目に作っているかもしれないが、普段から報道番組をバラエティ化している中で、その延長線で「震災から1年」の番組を作られても困る。 東京のキー局、大手新聞は政府の政策を批判するが、代替案らしきものが見て取れない。報道姿勢として政府の復興対策の遅れを批判することは当然としても、今の時代は報道機関と言えども、批判するからには代替案や提言が要求されるのではないだろうか。 2012年3月12日、東日本大震災から1年と1日、JTB創立100周年記念式典が開催された。100年に一度の節目。日本観光振興協会の西田厚聰会長は「JTBの100年は日本の観光の100年」と賛辞を送った。正しくその通りだが、訪日外客受け入れ事業から始まったJTBをはじめとして、日本の旅行各社が国策となった訪日外客誘致拡大に対して、ビジネスのマッチングを課題としていることに、因縁めいたものを感じる。 JTB創立100周年記念式典は、東日本大震災の発生、しかもちょうど1年後ということで、JTBはどのような形にするか考え抜いたと思う。 結果として言えば、JTB創立100周年記念式典は、田川博己社長の新たな世紀、次の100年に向かって「日本のツーリズム産業を牽引していく」決意表明と「東北観光復興応援プログラム」が融合して、とても意義深いものになった。 とくに、冒頭の報道機関の報道姿勢に戻るが、河北新報社の一力雅彦社長の講演「創造的な復興へ」に感銘を受けた。一力社長は河北新報社の報道姿勢について、「被災地に寄り添う報道」と表現した。被災に遭った東北・宮城県の県紙として、この言葉が忘れられない。 河北新報は2012年1月1日号で、「復興元年 河北新報の提言」を掲載した。「東北再生への提言」としてまとめられた3分野・11項目の中に、「地域再生ビジターズ産業の創出/三陸ジオパーク構想実現へ」が盛り込まれた。 被災した三陸沿岸をはじめ東北の各観光地を訪れる国内外の観光客などを受け入れるプラットホーム「東北再生ビジターズセンター」の設立を提案、ボランティアと被災地の橋渡しや観光産業への参入を検討する地域住民の支援に取り組む。また、「三陸ジオパーク構想」を実現し、被災地の地域再生ビジターズ産業の集積を進めるとしている。 一力社長は「被災者は語り始めている。辛い思いの体験を語り始めている。被災地に足を運んで、ありのままを見てほしい」と述べ、「被災地観光」「復興ツーリズム」の必要性を強く訴えた。 震災を忘れない、風化させないためには、「行って、見て、話を聞く」こと。一力社長はJTB交流文化賞最優秀賞を受賞した陸中海岸北山崎の「体験村田野畑」の滞在型観光を震災後、いち早く再開したことを事例に、旅行業が「被災地観光の重要な役割を担うことを期待した。 とくに、一力社長は被災地への着地型観光を修学旅行などの教育旅行、企業・法人の団体旅行、新人研修などに活用することを提案、「修学旅行は東北へ被災地へ行く」、さらには、海外から「世界の青少年を東北へ誘致する」ことなど、被災地へ国内外から行くための仕組みを作りたいとして、旅行業界に協力を求めた。 こうしたことができるのはJTBをはじめ旅行会社であり、既に始まっているが、本格的な被災地観光、復興ツーリズムの主体は旅行会社と思う。河北新報社の「被災地に寄り添う報道」を観光に置き換えれば、これこそが「被災地に寄り添う観光」だと思う。 被災地を見て、人々と交流し、体験する。被災地の着地型観光を組み入れた旅行商品の造成と、地域再生への送客を期待したい。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2012-03-19 00:00
| 航空・旅行
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