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国土交通省海事局のまとめによると、2012年のクルーズ人口は21万6700人。前年比16%増。「クルーズ元年」と言われた過去最高だった2000年をようやく超えた。2012年は「クルーズ新時代」の序章であり、外航の日本発着クルーズが始まった2013年からが「クルーズ新時代」の本章と言えよう。 プリンセス・クルーズ、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル、コスタクルーズの3社は、ゴールデンウィークを皮切りに日本発着クルーズを開始した。このうち、5月6日横浜発のサン・プリンセスに同乗して、横浜−青森−釜山−金沢の船旅を体験した。 クルーズと言えば、フォーマルな雰囲気の高額クルーズから、一時もてはやされた低価格なクルーズまで幅広い。これからのクルーズの方向性を考える上で、サン・プリンセスがクルーズのスタンダードになる可能性は高いという印象を受けた。 一部の一般メディアでは、プリセンス・クルーズをはじめとする今回の外航の日本発着クルーズを「LCC」(ローコストクルーズ)と表現した。ローコストキャリアのLCCに引っかけたものだが、サン・プリンセスは価格はリーズナブルだが、航空会社のLCCと違って、サービス品質は非常に高かった。 例えば、運航・整備の安全体制はもちろんだが、旅行代金に含まれる食事はディナーをはじめとして高品質であるし、船内のエンターテイメントも充実している。確かに船内でのアルコール、ソフトドリンク、寿司バー、ステーキハウスなどは一部有料だが、それも価格はリーズナブルに設定されている。 船内で乗船客にインタビューすると、「この旅行代金で、これだけのクルーズが楽しめるのは考えられない」という意見が圧倒的だった。クルーズ体験の豊富な夫婦は、「外国の豪華客船や日本のクルーズも体験した。外国の豪華客船は最高のサービスだが値段が高い。日本の客船は日本らしいきめ細かいサービスだがやはり値段が高い」と語る。 サン・プリンセスのサービスについて、「外国の船なのに日本発着ということで、日本人客を意識したサービスを心掛けている。日本人スタッフはもとより、外国人スタッフも日本語を一所懸命に話してくれて、言葉の問題は全くない」と指摘。さらに、「日本の客船はそこまでしなくても思うくらいのサービスをしてくれるが、そこまで求めていない。その一方で価格が高い」と述べ、「このサービスで、この価格。日本の客船もこれで競争してほしい」と語ってくれた。 クルーズの旅に慣れた人の意見だが、初めてのクルーズという利用者は「この値段なら私達でもクルーズに行ける」と語った。クルーズ人口50万人をめざすには、クルーズの新たな需要掘り起こしが必須になる。外航の日本発着クルーズを「LCC」と表現するには抵抗感があるが、「この価格帯でクルーズの旅を満喫できる」ということが、最もアピールすべきポイントであると思う。 サン・プリンセスには、海外からフライ&クルーズで日本発着クルーズを楽しむ外国人も多く見受けられた。その外国人旅行者も日本人旅行者も、クルーズの魅力について異口同音に語っていたことがある。 「飛行機で外国に行ってまた飛行機、鉄道、バスを乗り継ぎ、ホテルでパッキングしたりするのは疲れる。クルーズなら乗ってしまえば、そうしたことから開放され、ゆっくりと楽しむことができる」。 クルーズの顧客層は様々だと思うが、日本のクルーズの新規需要の最大のターゲットはシニア・シルバー層だと思う。とくに、これからの高齢化社会を見据えると、日本発着クルーズの需要の中心はシルバー層ではないか。 サン・プリンセスに乗ってクルーズ・ライフを満喫するシルバー層を前にすると、まだまだ自分が子供に見える。サン・プリンセスがクルーズのスタンダードとなり、クルーズ新時代の主役が日本の「普通のシルバー層」になる日が近いと思った。(石原) ※航空新聞社ホームページ
by yoshiro.ishihara
| 2013-05-20 00:00
| 航空・旅行
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