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3月14日に北陸新幹線が開業した。開業当日はマスコミ全社がこれを報道。東京から金沢・富山等の北陸方面は、国内旅行の今年最大の目玉となりそうだ。 北陸新幹線の東京-金沢間の運賃は、特急料金込みで片道1万4120円。往復で2万8240円かかる。東京-富山間は同様に片道1万2210円、往復2万4420円。今の時代なら、LCCだけでなく、レガシーキャリアでアジアを往復することも可能な価格だ。 一方で、航空路線は全日空(ANA)の東京-小松間の「旅割」が「旅割21」の片道1万1200円から「旅割75」の92000円、羽田-富山間の「旅割21」が片道1万300円から「旅割75」が片道8900円に値下げした。また、「特割」も羽田-小松間が1万2900円、羽田-富山間が1万1000円からに値下げした。この2種類の運賃は新幹線よりも安く設定されている。 羽田-小松、羽田-富山間の普通運賃は片道2万4890円、往復割引で片道2万2390円。で、これでは新幹線にとても太刀打ちできない。航空会社はは安い割引運賃を設定して、北陸新幹線に対抗する。 2014年(1-12月)の路線別輸送実績を見ると、利用率は羽田ー小松線が63.7%、羽田-富山線が62.2%だった。国内路線の旅客数は、羽田-小松線が第8位、羽田-富山線が第35位。とくに羽田-小松線は日本航空、全日空にとってはドル箱路線の一つと言っても良い。 北陸新幹線が開業した3月14日以降の羽田-小松、羽田-富山の座席利用率が注目されるが、話題性と利便性から航空会社の苦戦は避けられないと見るべきだろう。 大動脈の東京(羽田)-大阪(伊丹)線は別として、新幹線で3時間を切ると、同区間の航空路線の維持は難しくなると言われる。羽田から新潟、花巻、仙台などの路線も、新幹線の開業によって撤退を余儀なくされた。 しかし、旧運輸省時代のように新幹線の開業に伴い、輸送手段が航空から鉄道へシフトする時代はもう終わったのではないか。LCCの時代にこうした状況を見ると、日本の交通政策は時代に合っていないのではないかと思う。 訪日インバウンド2000万人時代に向けて、訪日旅行者を地方分散、季節分散させることが政策の柱の一つとなっている。それは、地方活性化、地方創生に繋がる。 しかし、訪日旅行の課題の一つに、国内移動費が高過ぎるということが挙げられる。東京ーソウルをLCCで往復1万円で行ける時代に、東京-金沢間が往復2万円から3万円掛かるというのは、果たしてどうなのか。 日本の国内移動費の高さは、新幹線の運賃が基本となっていることが要因の一つになっている。安く行くなら特急料金の掛からない在来線を利用するという手もあるが、ここまで新幹線が普及すると、訪日旅行で新幹線と在来線を比較する時代ではないだろう。 かつて、高速道路料金が無償化されて、新幹線の利用実績が前年を割ったことがあった。結局、これも元に戻った。新幹線が他の高速輸送手段と競争環境にないことが、問題の本質ではないか。 北陸新幹線とJAL、ANAの路線を運賃均衡で維持させるということではなく、羽田にLCCが乗り入れ、例えば、羽田-小松、羽田-富山を往復1万円で運航させる。そうなれば、利用者がLCC、FSC、新幹線を価格やサービスによって選択できる。LCC、FSC、新幹線が価格、サービスで競い合う。それによって、利用者利便が向上し、地方空港も路線が拡大する。ひいては、地方が活性化し、地方創生に繋がる。新幹線とLCCの競合により新規需要の拡大をぜひとも図りたい。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2015-03-23 22:32
| 航空・旅行
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