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観光庁が観光部の時代にも、文科省との省庁間交流があったが、その当時には観光と文化は両輪のように切り離せないものではあるものの、対極にもあるような気がしていた。観光客が増えれば、文化財は痛むし、文化財を保護するには観光を規制しなくてはならない。 ツーリズムEXPOジャパンの基調講演、基調シンポジウムで「旅と文化」の議論を聞いていて、このことを思い出した。 基調講演のパスカル・ラミー世界観光倫理委員会議長は、「観光と文化の融合は単に相互補完の関係にあるだけでなく、経済的、グローバルの側面から重要な位置づけ」と指摘した。とくに、観光の動機の4割が文化遺産を見に行くことにあり、観光プロモーションと文化遺産の保護を融合することを強調した。今後の方向性は、観光で世界各国・地域の文化や歴史に触れることにより、異文化を尊重し、国際交流が深まり、平和と調和が実現できると結論づけた。 また、基調シンポジウムで世界観光機関(UNWTO)のスー・ジン・アジア太平洋地域部長は、「旅と文化」をテーマにユネスコとUNWTOによる世界会議が開催されたことについて、「これは世界の文化センターであるユネスコと観光を担うUNWTOのいわば”結婚“で、画期的な出来事」と断じた。 海外旅行、国内旅行、訪日旅行を問わず、その土地の文化に触れることが旅・観光ということになろうか。旅行会社はこれまで、パッケージツアーで「文化」をテーマに旅行商品を企画・造成しており、「今さら」と思う人もいるかもしれない。 しかし、今回の基調講演、シンポジウムは、もう一度「旅と文化」を考える良い機会になったと捉えたい。海外旅行のデスティネーションをイメージする時、どうしてもパターン化されがちになる。 とくに、インターネットの普及で、いつでもデスティネーションの最新情報を検索できるので、それが先入観として残る。実際行ってみると全然違うのだが、情報が多すぎて実像が逆に分からなくなる。 個人旅行、FITで旅行すると、自由にその土地の文化に触れることができる。時間に余裕があるので、深く文化に触れた気になるが、現実は浅いもので、ガイドがいれば、もっと深く知り得たと後で分かる。また、結果的に効率が非常に悪い。 日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長は、本紙の「ツーリズムEXPOジャパン特集号」のインタビューで、「海外旅行のニーズが多様化して居る中で、コンシュルジュ型の旅行商品のプロダクトアウト化を進める必要がある」と指摘している。 既に実績のある中小の旅行会社、大手の子会社、事業部などは多様なニーズに応じた商品を企画しているが、現地との関係を築いて、新しい旅行商品を造成の時期に来ているということだろう。ツーリズムEXPOジャパンの商談会、業界日のブースでの商談はそうした場で、この部分をもっと発展させていくことになろう。 国内旅行では、日本人は言葉の問題がないから、直接的的に土地の人々とふれあい、土地の文化を知ることができる。ここが「旅と文化」のキーだとすると、訪日旅行の外国人、海外旅行の日本人は、個人旅行では「言葉」が共通の課題として、旅が深くなるほど大きくなる。 訪日旅行では、異業種が個人旅行者向けの現地語ツアーを仕掛けている。訪日旅行が長期化、周遊化していく中で、「言葉」の壁をどう取り除くかがポイントになってくる。 海外旅行も同様で、土地を文化を体験・経験する旅行を造成するとなると、非常に手間が掛かるが、それを効率よく提案する企業が生き残るのかもしれない。旅と文化、観光と文化の融合は、旅行業界にとって、今後も継続する大きなテーマとなりそうだ。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2015-10-12 00:00
| 航空・旅行
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