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11月13日に起きたフランス・パリ同時多発テロ事件は、ごく普通に暮らす人々を無差別に殺害、傷つけた。この事件に関して、世界中で哀悼の意、黙祷が捧げられている。これについて、シリア、イラクをはじめ内線下で多くの人命が失われている状況と比較して、違和感を持つ人もいる。しかし、今回の事件は、普通の暮らしをしている日常で、どこにいても、だれの身にもこうした惨劇に巻き込まれる可能性があるということを知らしめた。 テロ事件は、サンドニの多目的競技場スタッド・ド・フランスで行われていたサッカー親善試合、フランス対ドイツ戦で、また、パリのコンサート会場などで起きた。通称サンドニのスタジアムは、日本代表やJリーグのクラブも試合をしており、日本人にも馴染みが深い。来年には、ワールドカップと並ぶサッカーの祭典「ユーロ2016」の決勝が行われる。 例年、「ユーロ」本大会には多くの日本人サッカーファンも観戦に訪れており、ツアーも企画されている。フランスは来年の「ユーロ」の開催国であり、今回の事件で、警備は一段と強化されるだろう。 また、多くの犠牲者を出したコンサート会場は、日本の人気歌手やグループも公演しており、ヨーロッパ・ツアーでよく使用されるポップ・カルチャーでは、こちらも馴染みの深いホールだ。 フランス・オランド大統領は、今回の事件について「ISによる戦争行為」と非難、直ちにフランス全土に非常事態宣言を出し、シリアのIS支配地域を空爆した。戦争は続いている。 外務省は、テロ事件後に注意喚起を発出した。このテロ事件が欧米先進国ではない都市で発生したのなら、危険情報の発出や危険度を引き上げただろう。 1月にパリで起きた出版社襲撃事件の影響で、日本からフランスへの旅行者は減少した。フランス政府は1月のテロ事件と警備体制を強化し、再発防止へ安全対策を講じていたと伝えられていただけに、テロに対する警備の難しさを改めて実感する。 今年は海外旅行が低迷している中で、大手旅行会社などは経営資源を国内旅行、訪日旅行にシフトしている。今回のテロ事件により日本人海外旅行のマイナスが一段と進むことが懸念される。 年末年始は、旅行各社はクラシック音楽やオペラのコンサートツアー、クリスマスツアーなどのヨーロッパ商品を企画しており、こうしたツアーに影響が出なければいいがと危惧する。 田村観光庁長官は、「アウトバウンドがここで大きくシュリンクするのはテロリストの思う壺で、我々としてはそれに負けずに、観光関係者とともに交流を拡大していく強いメッセージを対外的に発信していきたい」と述べた。その通りだと思う。 フランス対ドイツのサッカーの試合を見るために、両国を中心に多くのサッカーファンがサンドニを訪れた。アメリカのヘビーメタルバンドのコンサートを観るために、フランスの多くの若者がコンサート会場に駆けつけた。それは自分だったかもしれないし、自分の息子、娘だったかもしれない。 生きていくということは、楽しい時も辛い時もある。辛い時や疲れた時を癒やしてくれるのが、旅だったり、スポーツだったり、音楽だったりする。これらは明日への活力、大げさに言えば、生きる糧だったりする。これらを奪う権利は誰にもない。 海外旅行を主たる業務とする旅行会社にとって、今回のテロ事件は経営に重大な影響を及ぼす可能性がある。国内旅行や訪日旅行にシフトできない旅行会社にとっては、死活問題になりかねない。テロを業界全体の危機と捉え、海外旅行需要喚起の対策が急がれる。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2015-11-23 00:00
| 航空・旅行
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