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海外旅行需要は今年に入って、3カ月連続で前年を上回った。このゴールデンウィークもANA、JALの運航実績を見ると、ANAは国際線旅客数が15.3%増の27万7700人と大幅に伸びたが、提供席数が16.4%増加しており、結果的に利用率は前年を下回った。北米、中国、アジア、オセアニアが好調で、リゾートは45%増と高い伸びを示し、欧州線だけがマイナスだった。 一方、JALは国際線の提供席数が0.2%減だったが、旅客数は1.2%減の27万800人。米大陸、欧州、東南アジア、グアム線が伸び、オセアニア、中国、韓国、ハワイ線が落ちた。 国際線の事業規模を拡大しているANAは、既に規模はJALを抜いている。しかし、欧州線はANAが提供席数3万964席、旅客数2万2015人、利用率71.1%に対して、JALは提供席数2万9847席、旅客数2万4210人、利用率81.1%で、実績で後塵を拝した。 JALはイールドを第一として、需給調整に努めた結果と見ることもできるが、ANAは事業規模の拡大を優先し、提供席数を増やしたことにより、多少利用率が落ちても、そこは拡大志向で臨んだとも言える。 例えば、中国線は提供席数を18%も増やしたが、旅客数は10%増にとどまったことで、利用率は67.9%まで下がった。これに対して、JALは提供席数を前年並みにして、旅客数は5%減少、利用率は77.5%だった。旅客数はANA7万3000人に対してJAL5万4000人と大きく差がついた。 このあと、日米の羽田国際線の昼間枠の供用が控えているが、ANA昼間3・深夜早朝1の4枠、JAL昼間2枠の傾斜配分で、さらに事業規模が広がる。 海外旅行需要は回復してはいるが、数年前と比べれば、まだまだその水準に達していない。一方で、今や日本の成長産業の一つともいうべき、訪日旅行は2020年の4000万人へ国を挙げての一大産業になりつつある。 国際線航空事業もかつてのようなアウトバウンド中心の戦略から双方向の戦略、さらにはインバウンド中心の戦略へと変わりつつあるのかもしれない。双方向の戦略が理想だが、今の勢いでは、インバウンドの拡大で供給席数が増加し、その上積みをアウトバウンドにも利用するという方向だろうか。 その一例が、減少傾向にあったオセアニア方面の海外旅行需要で、ようやく上向き傾向になりつつある。オーストラリアからの訪日旅行需要が旺盛で、路線開設を含めて提供席数が拡大し、海外旅行需要の増加にもつながった。こうした状況が他の方面にも波及していけば、海外旅行需要も伸びると期待が膨らむ。 その一つが北米路線だ。ANAもJALも伸びている。とくに、カナダ、米本土ともに日本人旅行者数は伸びている。欧州線のシフト需要という見方もあるが、それ含めて、北米の魅力を伝えたいところだ。 日本と北米間の旅行需要はまだまだ拡大する。航空会社には、新規の直行便の就航にチャレンジしてほしい。日米の関係の深さから言って、もっと米国の各地に直行便が就航してもおかしくない。とくに、787型機なら効率的な日米間の運航が可能であり、羽田枠はもとより、成田、関空などから路線開設を期待する。 残念なのは、中国、韓国への旅行需要で、なかなか本格的な回復とはならない。政治問題がいかに大きいかを物語る。両国との関係改善がはっきりと見えない限り、本格的な回復は難しいだろう。 政治問題は中国、韓国だけの問題ではない。どこの国とも起こり得ることで、日米間でも起きない保証はどこにもない。そういう兆候はあるが、米国民の良識でそうならないことを願うばかりだ。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2016-05-16 00:00
| 航空・旅行
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