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国土交通省はアジアゲートウェイ構想の実現に取り組んでいるが、最初にこれがまとまった当時は、規制改革会議から国土交通省は「抵抗勢力」扱いされた。小泉政権時代から分かりやすい「勧善懲悪」政治がまかり通って、政府にもの申す人々は旧勢力か抵抗勢力にされてしまう。その根底には自分たちが「改革勢力」であり、国民の信は我にありという傲りがあったのだろう。 官房長官の塩崎恭久氏は、以前からのオープンスカイ論者であり、官邸と規制改革会議はおそらく、アジアゲートウェイ構想では不満だったに違いない。だからこそ、天下り規制と相俟って、国土交通省を「抵抗勢力」扱いにしたのではないか。 しかし、アジアゲートウェイ構想が決まってからの国交省の動きは速い。羽田の深夜早朝枠・特定時間帯のITCチャーターで総座席の50%直販を認める方針を決めた。また、日韓航空交渉では大幅な航空自由化に合意した。 「抵抗勢力」の批判を受けた国交省は、今や「実行勢力」へが合言葉である。幾分、自画自賛、我田引水気味ではあるが、さすがに役所の結束力と実行力には感心する。 その一方で、政府与党は参議院議員選挙で大敗し、自民党は民主党に第一党の座を奪われた。「少年官邸団」「お友達内閣」は批判の的となった。内閣発足当初は、補佐官制度の創設など「安倍内閣の行くところ敵なし」だったが、「奢れるものは久しからず」と言えば言い過ぎか。 選挙に負けた原因はいろいろと指摘されているが、年金問題、政治家事務所経費、政治家失言などにしても、国民からすれば、「適当に逃げている姿勢」が見えた。首相以下の説明が逃げ腰で説明になっていない。それで通ると思っている。 民主党の小沢一郎氏の半生は、実に興味深い。東大を目指したが二浪して慶応に入学、弁護士を目指したが父君の急死で27歳にして国会議員、その後、田中角栄の薫陶を受けて自民党で若くして幹事長まで上りつめたが飛び出し、連立政権をつくっては壊し、新党をつくっては潰す。正に栄光と挫折の繰り返しである。二世議員の枠を超えている。 小泉氏も政治生活は「いろいろ」あったが、保守本流から傍流、野党第一党代表、少数政党代表まで務め、悲哀と辛酸を舐め尽くしている政治家小沢氏の半生は小泉氏の比ではない。おそらく、政治経験で小沢氏に対峙できる自民党政治家は、かつて行動を共にした二階俊博氏だけだろう。 先の参議院議員選挙の勝利は「小沢一郎の勝利」である。小沢氏と安倍氏の政治経験、人生経験の違いを国民は見たのではないか。読んでも訳の分からない「美しい国、日本」や意味不明の「戦後レジュームからの脱却」などを言う首相とそのグループに共感はできない。 8月15日の終戦記念日に小泉氏は靖国神社に参拝した。元首相ということはあっても、その揺るぎなき信念は評価できる。靖国神社参拝の是非は別にして、選挙に負けて信念を曲げるような政治家は、さらに評価を下げる。 民主党に本当に実行能力があるかは分からないが、いま求められているのが実行力であることは間違いない。テロ特措法延長で、わざわざ出向いてきたブッシュ大統領の盟友であるシーファー駐日大使に「NO」と言う政治家が日本にいただろうか。アメリカの「虎の尾を踏んだ」という意見もあるが、湾岸戦争でPKOを推進した小沢氏の国連中心主義は今も揺るがない。 口先だけでオープンスカイを論じるなら、大学教授と同じだ。だが、これまでの経験の積み重ねがあっての改革であり、いきなり行政官を抵抗勢力呼ばわりするような手法では、もう誰も付いていかないだろう。国土交通省としては、粛々とアジアゲートウェイ構想を実行していくのみである。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2007-08-20 00:00
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