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去る5月12日に発生した四川大地震は甚大な被害をもたらしたが、懸命な復旧努力により、中国四川省が誇る世界遺産であり、代表的観光地の九寨溝・黄龍への外国人観光客の受入が8月6日から始まった。地震から3カ月弱での観光復興は、関係者の努力の賜物であり、改めて敬意を表したい。 日本からも8月26日から9月2日にかけて、中国国家観光局と日本旅行業協会(JATA)の共催により、旅行業界やメディアで構成された100名以上の視察団が四川省・陜西省を訪問し、回復状況を実際に見聞する。とくに、九寨溝・黄龍の日本における人気は高く、これを機会に、九寨溝・黄龍への旅行商品の造成が期待される。 昨年来、日本人の海外旅行市場が低迷を続けていることは周知の通りで、今年の夏休みもかつてないほどの海外旅行離れが起きている。燃油上昇で値上げされた燃油サーチャージや景気後退がそれに拍車を掛けているが、そうした中で、日本人の海外旅行市場を下支えしていたのが中国だった。 2007年の中国への日本人訪問者数は398万人。今年は400万人を超えるのは確実だったが、年が明けて2月に餃子に端を発した中国の食の安全問題、3月のチベット問題が続けて発生、そして5月に四川大地震が起きた。 現在、中国では北京オリンピックが開催中だが、スポーツイベントと観光はやはり違い、かつてのオリンピックでもチケット問題やホテル事情で、期間中に観光客の足は遠のいている。実際には、「ポスト・オリンピック」が最も重要な課題となる。 その意味で、四川省の観光復興は「ポスト・オリンピック」の観光素材として、中国本土、さらには海外旅行市場全体への旅行需要回復の起爆剤として期待される。 現在の海外旅行市場の低迷は、2001年の米国同時多発テロ事件、2003年のSARSなどと違い、リバウンドはないとする意見が多い。若い世代の雇用不安、所得格差による海外旅行離れ、燃油サーチャージの値上がりなどが背景にあるが、果たしてそうか。問題の根は深いが、一つのムーブメントが起きれば、回復基調になる可能性もある。 海外旅行において、安全と安心が重要な要素であることは認めるが、殊更にこれを煽ることはどうかと思う。欧米やアジア各国の旅行者は、スマトラ沖の津波の時もそうだったが、ビーチリゾートへの旅行需要の戻りは早かった。外国人観光客がいち早く、被災地に行くことは地元経済を助けることにつながる。 日本の場合、被災した観光地への需要回復にどうしても時間が掛かる。中部地方や最近の東北地方で発生した地震でも、その後の旅行にキャンセルが相次ぎ、風評被害が大きな問題となる。過剰報道のマスコミの責任も大きいと思うが、安全・安心に過敏すぎるのではないか。 もう一つは、被災地が回復していると言われても、被災した人々のことを考えると、観光で行くのは不謹慎ではないかとの思いが日本人の特性としてあるのだろう。 これについても前述したように、被災した観光地にとって、観光客が回復することが何よりの経済復興であり、むしろ積極的に行くことが貢献につながると認識した方がいい。 日本の若い世代が、最も親しむ中国の歴史物語は「三国志」だろう。四川省の省都、成都は「蜀」の都であり、多分、年配者より若い世代の方が「三国志」に登場する豪傑の名前をたくさん知っているかもしれない。 劉備玄徳は幾多の苦難を乗り越えて、諸葛亮孔明とともに「蜀漢」を建設した。四川大地震を乗り越えて、九寨溝・黄龍を中心に四川省の観光が回復し、これを起爆剤に、日本人の中国旅行需要が回復することを期待したい。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2008-08-11 00:00
| 航空・旅行
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