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日本航空グループが経営再建を進める上で、サイパン路線の撤退、福岡−ホノルルの運休などレジャー路線の見直しを進めたことは記憶に新しい。収益性の高いビジネス路線へシフトし、ロードファクターが高くても収益性の低いレジャー路線からの撤退に、旅行業界は大きな衝撃を受けたが、これだけ海外旅行が低迷する現状を見ると、JALの路線リストラが序章のように見えてくる。 いろいろなところで言われているように、首都圏以外から海外旅行に行こうとして、地元に近い空港から仁川空港などを経由して行くというのは、利用者利便が高いとは言えない。最低でも、国内線から自国の国際空港を経由して世界へ出掛けるのが当然の航空政策であると思う。増して島国である日本が、わざわざ他国経由で海外に行くというのは、どう考えてもおかしい。 そうなると、どうしても羽田・成田の問題に行き着いてしまうが、利用者も事業者も普通に考えれば、海外のどこへ行くにも羽田空港からが望ましいと思っている。したがって、航空需要が低迷し、国内線も需要計画ほどに伸びないことがだんだんはっきりしてくると、羽田の国際線増枠論が高まってくる。増して、海外旅行需要が低迷しており、羽田からの国際線を増やせば、地方からの需要にも対応できる考えても不思議ではない。 利用者利便を高めることは当然であるし、そのために規制緩和をすることも重要と思う。だからといって需要が伸びるわけではない。オープンスカイになったら航空需要が伸びるというのも幻想ではないか。本当に航空需要が伸びるのか、これからの航空政策を考える上で、もう一度見直す時期に来ているのではないか。 冒頭に、JALのレジャー路線の見直しが序章と言ったのは、外航も今後レジャー路線の見直しを本格的に進めていく懸念があるからだ。現実に、エア・パシフィック航空が成田−ナンディ線を3月末で運休する。日本からフィジーへ行くにはこの路線しかない。それでも止めるというのは、もはや定期便を運航する需要がないからだ。仁川経由、香港経由でフィジーに行く手段は残されているが、純粋な観光需要であるフィジーに仁川経由で行くというのは相当のリピーターだろうと思う。 一社独占路線であっても、現状のように海外旅行需要が低迷すれば、定期便を運航できなくなる。とくに、観光需要ではフィジーのような路線が遠からずまた出てくるような気がする。そうなると、ますます海外旅行に行く人が少なくなってくる。 以前も書いたが、観光マーケットの主役は旅行会社である。旅行会社が観光局とともにデスティネーションを開発する時代が来ているのではないか。そうならないと、観光マーケットを拡大するどころか維持することも難しくなってくると思われる。 フィジーにしても来年3月末で定期便はなくなるが、日本からチャーター便で商品造成していくことを考えるべきだ。ロタやパラオがチャーター便で送客しているように、フィジーもチャーター利用中心の商品開発を進める必要がある。 観光需要は定期便からチャーター便へ。これを時代の流れと前向きに捉えたい。今後、この流れが加速し、これに対応するために、チャーター便の一層の規制緩和が望まれる。行政は実績主義のため、前回のチャーター規制緩和でどれだけチャーター便が増えたかで判断しがちだが、海外旅行市場が1年間で100万人以上落ちていることをもっと深刻に受け止めるべきだ。このままでは、レジャーマーケットの定期便がさらに撤退していく可能性がある。 「海外への観光は日本からチャーター便で行く」。目的に合わせて、いつしか、そんな時代が来るのではないか。航空会社に頼らず、航空会社を使う時代が来た時に、旅行業が本当に確立すると思う。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2008-11-10 00:00
| 航空・旅行
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