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2008年の日本人出国者数は前年比7.6%減の1599万人、訪日外客数は0.1%増の835万人と厳しい数字が並んだ。日本人出国者数については、漸減傾向に加えて、燃油サーチャージ、景気減速、中国の食の問題などが拍車を掛けた。深刻な課題としては、既に指摘されている通り、海外、国内ともに旅行の魅力そのものが問われており、個人、家族、社会にとって、「旅の力」がどれだけ重要で有用なものかを訴える努力が必要なのだろう。 とくに、社会全体の内向き志向は、海外旅行にはマイナス要素となるが、個人的には「家にいても何も始まらない。外に出て何かを始めよう」というような啓蒙活動が出来ないかと思う。 以前も書いたが、1970年代の映画、小説、歌は実に旅に関するものが多い。とくに、若者に対するサブカルチャーは、旅に出て体験するエピソードを中心とするものが非常に多かったが気がする。今でも、ロード・ムービーはあるが、当時の方が数が多く、質も高かったと思う。 例えば、映画は「津軽じょんがら節」「田園に死す」「旅の重さ」といった独立系のものが当時の若者に受けて、何であんなにたくさんの若者が恐山に出掛けたのかと今にして思うが、そういう気運があったと言えば聞こえはいいが、実は熱に浮かされたとしか言いようがない。 歌でも、当時のフォークブームは旅を増長していた。その筆頭が吉田拓郎で、大ヒットした「旅の宿」を聞いて、どれだけのカップルが旅に出掛けたか。その人達ももうすぐ60歳。超えた人もいるだろう。極めつけは、谷村新司が作り、山口百恵が歌った国鉄タイアップソングの「いい日旅立ち」か。 2006年夏に、米商務省主導で訪米促進プロモーション「あの映画の舞台に、ようこそ」が展開されたが、あれは良いキャンペーンだったように思う。ただ、米国同時多発テロ事件以降の厳しい環境下のアメリカの旅行需要を促進することは難しく、成果だけを論じればキャンペーン効果を疑問視する意見もあるだろうが、アメリカの良さを思い起こすという意味では良い部分もあった。 あの1970年代当時のような、旅に対する「熱気」をもう一度起こせないだろうか。 日本旅行業協会(JATA)ビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)で、佐々木VWC2000万人推進特別委員長、澤邊VWC2000万人推進室長は、開始当初から海外旅行に行く「熱気」を生み出すことを強調していた。 1面にあるように、田川JTB社長は2009年を「観光元年」とし、「ツーリズム業界全体で観光元年を共に掲げて気分を高めたい」と述べ、需要拡大に向けて「運動」を起こしていくことを提案した。これは「提案」というより「宣言」に近く、田川さんの行動力からしてJATA-VWCと連動して、この「宣言」に大いに期待するとともに、どれだけ業界全体で協力できるかを早急に取り組むべきと考える。 1960〜70年代に青春期にあった団塊世代やその後の世代は、当時の経験からして、基本的には旅好きなので、旅行をすることの楽しみ、魅力を知っている。 課題は、やはり、今の若者に旅の魅力をどれだけ分かってもらえるかに尽きる。そのためには、今も昔も同じで、同世代で支持を受けている映画人、作家、歌手などとタイアップするのも一つの方法かもしれない。 誰が今の若い人に支持されているのか、残念ながら私は知らない。ただ、マスコミに登場している人が、若者の支持をそれほど受けていないことは分かる。コアな、マニアックな時代では、時代受けするような若い人はいないのかもしれない。 いずれにしても、旅行に対する気運を高め、熱気を生み出すのは今年をおいてない。それには、「観光元年」をまず浸透させることから始めなくてはならない。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2009-02-02 00:00
| 航空・旅行
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