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観光庁は「Yokoso! Japan」に替わる訪日観光プロモーションの新しいキャッチフレーズとして、「Japan.Endless Discovery.」を正式に発表した。溝畑観光庁長官は、新キャッチフレーズについて「期待してほしい」と語っていたので、楽しみにしていたのだが、正直言って、良く分からない、覚えられない、というのが第一印象。 ちょうど韓国に出張中だったので、韓国の観光関係者にも聞いてみたが、日本への配慮、社交辞令は別として、皆さんの顔に?マークが付いていたのを見逃さなかった。 やはり、「Korea Sparkling!」、「Amazing Thailand」と比べると、第一印象のインパクトに欠ける。だが、定着すれば、これはこれで、意外と愛着が出てくるのかもしれない。何しろ、海外に向けて発信するのであり、日本でああだ、こうだと言っても意味をなさない。 「Yokoso! Japan」だって、外国に向けて「Yokoso」はないだろう。「ようこそ」は日本語ではないか。どこに向けて発信しているのかという批判もあったようだから。今回は日本人が分からない、覚えられなくてもいいのだと思うようにした。 そこで、英語圏の人は「Japan.Endless Discovery.」をどのように思っているのか、米国の観光関係者に聞いてみた。ところが、まず「どうして、"Yokoso! Japan" やめちゃったの?、最近、アメリカでも浸透してきてたのに」と開口一番言われる。そうか、「Yokoso!」は「Sayonara」みたいに、共通語になり始めていたのか。認識不足だった。ちょっと惜しい気がする。 気を取り直して、「Japan.Endless Discovery.」を聞くと、在日米国経済人のグループでこれが話題になった時、全員がやはり「何それ?」という反応になったそうだ。一般的に「Endless」と「Discovery」を繋げると言葉が「大げさ」になって使わない。「また訳の分からない和製英語を作った」感じという。 とくに「Japan.Endless Discovery.」は小説や経済誌のタイトルになりそうな和製英語で、スマートさや軽妙さがなく、米国経済人の皆さんの評判はあまりよろしくない。 「Japan.Endless Discovery.」をグーグルの翻訳に掛けると、ピリオドも拾って「日本。エンドレス発見。」。全く、日本語になっていない。無理に訳せば、「日本。終わりのない発見。」か。バイリンガルの観光関係者に聞いたら「日本。尽きない発見。」が近いという。 折角の新しいキャッチフレーズに水を差すわけではないが、これまでの「Yokoso」では外国人に伝わりにくいから、直接的にメッセージを伝えるために「Japan.Endless Discovery.」に変えたはずだが、米国経済人の反応を聞く限り、これでは逆効果という気がする。 そこに持ってきて、観光ナビゲーターに「嵐」である。別に悪いとは言わない。しかし、これでは訪日観光プロモーションは、全方位というより東アジア向けのようだ。下手したら日本向けと揶揄されかねない。いくら二宮君が映画「硫黄島」に出ていても、欧米向けはちょっと苦しい。 先の成長戦略会議の重点項目のとりまとめを見ると、特定の国名は出ていないが、訪日外国人3000万人の最大のターゲットは中国に他ならない。世界中が中国市場の獲得に競争している中で、最重点市場が中国なら、いっそのこと、中国語のキャッチフレーズを作っても良かったかもしれない。 「Japan.Endless Discovery.」を中国語にするならどうなるか。中国の観光関係者に聞いていないが、「日本無限発見」なら如何にも中国向けの感じがするが、グーグルは繁体字で「日本無盡的探索」、簡体字で「日本无尽的探索」と訳して良く分からない。 国土交通省・観光庁の想いは分かるが、「Japan.Endless Discovery.」を「尽きることのない感動に出会える国、日本」と解釈する外国人には、今のところ、一人も出会っていない。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2010-04-19 00:00
| 航空・旅行
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