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2016年度上期の海外旅行商品が、出揃い始めた。今上期の各社のテーマで共通しているのは、高品質、安心・安全なパッケージツアーの造成。とくに、2015年にテロで始まり、テロで終わったヨーロッパの旅行復活が印象に残る。 そうした中で、最もインパクトを受けたのは、ルックJTBの黄色パンフレットでの「旅行代金変動型商品」の導入だろう。JTBワールドバケーションズの井上聡社長は、「ホールセールの革新に挑戦する」と語ったが、JTBが謳う「マーケットに仕掛ける」、「プロダクトアウト」の考え方からすると、「ここで変えなければ」という想いがあったと推察する。 訪日インバウンドが急成長しているためにアウトバウンドの供給がタイトになっている航空座席、中国を始め海外旅行者の急増で供給が逼迫している海外ホテル客室をそれぞれ確保すること。また、提携販売店が早期申込が優先的に安くなる代金変動型商品に理解を示したことで、「旅行代金変動型商品」の導入に踏み切ったという。 JTBでは、「早期予約申し込みが有利で、間際になれば代金が高くなることは世界のスタンダードであり、この機会に、日本もそれに合わせたい」とし、日本の商慣習を早期申込みが有利に変えていく方針を示した。 出発間際に航空会社が卸した座席を使った格安商品、マーケットからすぐになくなるのは難しいかもしれないが、ホールセラーとしてのJTBの「覚悟」を示したものと言えるかもしれない。個人旅行化が進み、「ダイナミックパッケージ」型が拡大している中で、ホールセラー、旅行会社の商品差別化の一つがここにあると言える。 旅行会社にとって、ヨーロッパ商品が最も収益性が高く、テロ事件の影響で、フランスはもとよりヨーロッパの旅行需要が低迷していることは大きな痛手だ。このため、各社ともヨーロッパ商品については、期待を込めて敢えて高い目標を置いている。 2016年度の欧州の販売目標人員は、ルックJTBが通期で前期比33%増の15万7000人、ジャルパックは上期で4%増の1万3000人、日本旅行は上期で4%減の2万5000人、ANAセールスは通期で38%増の1万5500人。JTBとANAセールスの目標が非常に高い。 JTBはヨーロッパでチャーター商品を前期4倍の17機で造成するなど、逆風の中で敢えて拡大する。さらに、FIT取込みの「エアホ欧州」も1.6倍の1万6000人の販売を目標とした。他社も目標はともかくとして、欧州の高品質商品に注力しており、ここでの差別化を競い合っている。とくに、テロ事件からの回復のキーワードは「安心・安全」で、各社とも「安心・安全」に対するサポート体制が2016年度上期商品の大きな特徴となっている。 1月には観光庁と日本旅行業協会(JATA)、主要旅行会社で構成された観光ミッションが渡仏しており、フランス、ひいてはヨーロッパへの観光需要回復に期待が掛かる。日仏で共同プロモーションの展開にも合意しており、ヨーロッパの回復が今年の海外旅行需要が回復するかどうかのポイントになるかもしれない。 近年、海外旅行のパッケージツアー取扱額が減少傾向にある。全体の海外旅行需要のマイナス幅以上にパッケージツアーの減少が際立っている。とくに、方面別で旅行会社の格差が大きくなっているのがハワイ方面だ。 2016年度のハワイの販売目標人員は、ルックJTBが通期で4%増の32万5000人、ジャルパックが上期で14%減の3万9000人、日本旅行が上期で15%減の5300人、ANAセールスが通期で71%増の3万人。 ジャルパックとANAセールスはJALとANAのハワイ路線の供給量で、こうした増減は出てくるが、旅行会社のハワイ送客の差が開きつつある。ルックJTBの今年のデスティネーション強化はハワイ隣島で、これはハワイ州観光局のマーケティング戦略とも合致する。 ハワイは一例だが、個人旅行化が進む中で、ホールセラーのボリューム格差が拡大している。大手の中の寡占化、集約化が一段と加速しているようだ。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2016-02-01 00:00
| 航空・旅行
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