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「熊本地震」の影響が観光業で出始めた。余震は今も続いており、まずは被災者の避難所、ライフラインの確保が最優先される。全国からボランティアが熊本、大分に入り、今後、仮設住宅の建設も検討されている。地震災害では、2011年の東日本大震災に続く激甚災害に指定された。 地震直後から熊本、大分だけでなく、九州全体に訪日・国内旅行者のキャンセルが増え始めた。九州は隣接する韓国・中国・台湾など東アジアを中心にアジア地域と距離が近いため、国内旅行者とともに、訪日アジア旅行者のキャンセルの影響を受けている。 田村観光庁長官は、外国人向けの情報発信体制のあり方をはじめとして、現状を正確に伝える体制を構築する必要性を指摘している。日本政府観光局(JNTO)は地震の情報を発信しているが、今回の地震を契機に、風評被害を最小限に抑えるためにも、より多言語で、迅速に、正確な情報を世界各国に伝える体制を整備していくことが必要となる。 澤田秀雄HIS会長・ハウステンボス社長も会見で述べていたが、ハウステンボスの来園者が約4割減、キャンセルも多数出ているという。澤田氏は旅行者が戻るには早くて3カ月、遅ければ半年は掛かると回復への見通しを語っている。 九州全体が地震の影響を受けたわけではない。地震の犠牲者、被災者のことを思うと胸が痛むが,やはり国内・海外へ今回の地震に対する正確な情報を発信し、これを広く認知させることが必要だ。 また、田村長官は余震が落ち着き、復興が本格化する時に、観光復興の受け皿となる被災した宿泊施設、観光施設の再建を支援することにも言及した。 2011年3月11日に起きた東日本大震災から5カ月後の8月に東北を旅行した。その時は宮城、岩手の三陸を車でめぐった。東北自動車道は所々、道路が波打ち、サービスエリア、パーキングエリアは機動隊、自衛隊の車が多かったが、行く先々で、「観光で来た」ことを歓迎された。 石巻でお会いしたボランティアの方も、「観光で被災地を見て、宿泊し、食事して、土産を買っていくことが一番の支援」と語っていた。東日本大震災でツーリズムの貢献の大きさを実感した。 九州を旅行するには、交通網の整備が大前提となる。東日本大震災の時も、東北自動車道を始めとして一般道路の復旧整備が急ピッチで進んだ。5カ月後の8月時点で、よくぞここまで整備されたものだと驚かされた。 今回の地震でも4月16日未明の地震で閉鎖された熊本空港が3日後の19日には復旧した。九州新幹線は27日に全線で運転を再開した。九州自動車道は4月中に全線復旧する見通しだ。残るは、大分自動車道の湯布院IC−日出JCT区間と在来線のJR豊肥線だが、これは道路、橋梁の破損が大きく、復旧には時間が掛かりそうだ。 また、熊本の宿泊施設、観光施設が大きな影響を受けており、宿泊施設の営業再開、熊本城をはじめとする観光施設の復旧、安全確保などの条件整備も急ピッチで進めなくてはならない。 しかし、航空路線、新幹線、高速道路の九州大動脈の再開により、観光復興への道は開かれた。現在進行形の余震、被災者の生活を思うと、観光で熊本、大分へ行くのはまだ先のことになるが、その時が来たら観光業界全体で、熊本への国内旅行を推奨したい。 8月の夏休みに熊本・大分の観光復興ができると良いと思うが、これも被災者の復旧が大前提となる。まずは日本人が九州へ、熊本・大分へ旅行することから観光復興を始めなくてはならない。日本人が九州に行かないで、外国人が九州に来ることはない。もし、外国人の熊本、大分旅行が先行したら、日本人として恥ずべきことだ。「安全に敏感な日本人」など理由にならない。 2016年の海外旅行は3カ月連続してプラスになったけれど、今年はまずは九州、熊本・大分旅行、そして海外へ旅行に行こう。まずは日本人を九州へ送客することだ。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2016-05-09 00:00
| 航空・旅行
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