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JALのレジャー路線の運休を巡って、受地、発地から存続を要望する声が日増しに高まっている。日本人旅行者が7割を占めるサイパンからは北マリアナ連邦の知事をはじめ観光関係者が幾度も来日、存続に向けてJALにアプローチを続けている。一方、日本側からは旅行業界を代表してJATAがノースウエスト航空、コンチネンタル航空に対して、サイパン線の増便、復便を要望した。 一方で、JALが福岡からホノルル、ソウル、香港線の運休を計画していることに対して、福岡市はとくにホノルル線の存続を要望、地元旅行業界、市民からも路線維持の声が相次いでいるという。 サイパン線の運休が現地には死活問題、福岡−ホノルル線の運休は地元福岡からハワイへの旅行機会を奪われることへの失望と、それぞれに事情は理解できる。 サイパンに関して言えば、現地の固定費を含めてトータルコストの大きさを考えると、現状の価格では厳しいものがあるだろう。マリアナサイドが今後、空港使用料などの運航コストで何らかの助成をしないと存続は難しいかもしれない。国内空港では路線維持のために、地方自治体が助成することはある。ただ、JALだけにそうしたことは行うことは、ここに至っては難しい面もあるかもしれない。 外国航空会社もサイパン線の運航に関しては、それほど収益が上がっているとは言い難く、JALが実際に運休するとなれば、それによる需要を見ながら対応策を取ってくるだろう。しかし、航空会社にとって、路線収益の中心がビジネスクラスと貨物需要という構造では、レジャー路線の増便、新規路線を開設するために機材を投入することは考えにくい。 福岡−ホノルル線についても同様で、福岡市から2004年の年間利用者17万人、利用率86%の路線をなぜ運休するのかと言われても、JALとしてはそれでも収益が上がらないからと答えるしかないのではないか。 需要があるのに路線を運休するというのは、運航する航空会社、旅行商品を販売する旅行会社、現地のホテル、観光関係者、そして何より利用者にとって、最も回避しなければならない状況と言える。いくら、価格が市場原理に基づくものとはいえ、需要があっても供給が絞られるレジャーマーケットの構造を適正に戻す努力が必要と思う。 JALでも福岡−ホノルル線については独占路線だっただけに、運休は避けたいとの気持ちが強かったはずだ。しかし、JALとJALウェイズのコストが10%程度の違いでは、ローコストキャリアの運航とは言い難いものがある。とくに、機材更新が遅れたことで燃料効率の悪い機材を使用している現状は、燃油が高騰する今の時代には、収益をますます悪化させることになる。 既に、欧米やアジアではローコストキャリアの進出が加速度を増している。今後、レジャーマーケットへは、ローコストキャリアが日本へもさらに進出してくるだろう。JALとしては、グループの総合力を高めるためにもローコストキャリアを育成しなければならない。そうしないと、ますますレジャー路線は厳しくなる。 一方で、旅行会社も低価格競争を戒めなくてはならない。需要が高くても低価格に走って、供給の蛇口を閉められたのでは元も子もない。JALに存続を要望する気持ちは分かるが、ここに至るまでの経緯を考えなくてはならない。 低価格競争の代償とはいえ、路線運休はあまりに大きすぎる。健全な競争とは何か。旅行業界の最も大きな課題ではないか。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2005-06-20 00:00
| 航空・旅行
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