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旅行業界で今、最も論議すべき課題は増加するFITにどのように対応するかだが、これに対する答えがなかなか見つからない。現地サイドや航空会社、ホテル等のサプライヤーは、旅行会社はスケルトンではない企画性のある商品開発をもっとするべきと言う。一方では正論だが、それだけでは、旅行業界の取扱人数は少なくなり、旅行の世界で業界の地位は相対的に低下する。 そこで、大手ホールセラー各社はFITへの受け皿として、大幅に選択肢を増やし、より自由度を高めた旅行商品を上期から造成した。ルックJTBは各デスティネーションにおけるFITの比率を見て、商品のバリエーションを構成した。この傾向は下期はさらに顕著になってくると予想される。 その一方で、これまでよりもSIT色を濃くし、企画力を強めた商品造成を行った。パッケージツアーはFITとSITに対応した商品に大別されていく方向性にある。 ハワイを例に挙げると、FITは確実に増えている。ハワイのようにリピーターが6割を占める成熟したデスティネーションで、FITが進行するのは当然とも言えるが、決して安いとは言えないハワイの物価を考えると、FITでは逆に割高になるとの指摘もある。 確かに、マイレージでホノルルへ行き、常宿のホテルに泊まり、ハワイを堪能するという人が多くなっているのも事実だが、その中心は依然としてホノルルだ。 ハワイのブランド再構築のために、オアフ島の魅力を旅行者に伝えることができるのは結局は旅行会社ではないかと思う。ホノルルだけではないオアフ島の魅力を旅行会社がもっと訴求すべきだ。 これが隣島ならなおさらだ。直行便のあるハワイ島、航空アクセスが課題のマウイ郡3島、カウアイ島などは旅行会社の商品企画の腕の見せ所だ。 とくに、ルックJTBはマウイ島では通常のカフルイ空港ではなく、カパルア空港を使った商品を造成しており、その意味で、ルックJTBはホールセラーとしてするべきことは既に商品造成に反映していると思う。 それでも、旅行会社のFITへの対応が今一つとすれば、それはもうブランドイメージの問題しかないという気がする。航空券、ホテル、ランドを個別に買うよりも、旅行会社で購入する方が安くてケアがあるなら、旅行会社がFITで競争できるはずだが、「旅行会社=パッケージツアー=不自由旅行」のイメージがあまりに消費者に強いことが、旅行会社のFITIへの「窓口」を狭くしていると言えよう。 唯一の例外はHISで、格安航空券から始まった同社は、「自由旅行」のブランドを持ち、その意味で、航空会社、ホテルの直販と消費者のイメージは近いものを持っている。逆に言えば、FITの先駆者であり、時代を牽引した旅行会社といえる。 消費者の旅行会社に対する「パッケージツアー=不自由旅行」のイメージが拭いきれないとするなら、FIT向け商品は、定番商品とは完全に別のブランドとして世に出すことを検討してもいい。いくら選択肢を広げても、同じパンフレットの中で、FITを打ち出すことにはどうしても限界がある。 本号のインタビューで、JTBワールドバケーションズの伊藤社長はFITについて、「別の入り口」を用意することを指摘している。それが具体的になるのはこれからだが、「スリム」に代わる3カ月廉価商品パンフレットで、ルックJTBは「個人旅行」の名前を登場させた。ルックJTBのこれからのFIT対応が仄見える。 旅行会社にとってFITの壁は想像以上に大きく、これを打ち砕くのはリーディングカンパニーのJTBグループの役目でもある。道が開けるのはそれからだろう。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2004-02-16 00:00
| 航空・旅行
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