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旅行業界も大きく変わって来ている。クラブツーリズムの来年2月のNPO世界遺産アカデミー設立、そして世界遺産大学の構想、ニッコウトラベルの欧州リバークルーズ客船の建造などを見ると、もはや旅行業が「代理・媒介・取次」業だけではないことがはっきりする。 旅行業界に対する偏見とまでは言わないが、サプライヤーの直販化の中で、「旅行会社の将来はないんじゃないの」といろいろなところで言われる業界関係者は多いと思う。業法改正論議の中でも旅行商品を造成する「旅行業の確立」が謳われていたが、それに対する具体的な答えが、クラブツーリズムやニッコウトラベルの経営戦略の中にあるのではないか。 クラブツーリズムの場合は近畿日本ツーリストから独立し、高橋会長の強い指導力と融資先の確保により、新しい事業展開が可能なのかもしれない。また、ニッコウトラベルも豊富な資金力に支えられていることは言うまでもない。 しかし、こうした動きがクラブツーリズム、ニッコウトラベルだから実現できるとは思わない。確かに、旅行業界各社の経営基盤は脆弱ではあるが、各社独自が新しい経営戦略を立てることは可能だと思う。 旅行会社が本業をはずれて他の事業に乗り出すことは、不安定な経済状況を考えると賛成できないが、クラブツーリズムやニッコウトラベルを評価するのは、あくまで本業をさらに成長させるための一環として、こうした事業展開を進めるところにある。 とくに、ニッコウトラベルは顧客にリーズナブルなクルーズ商品を提供したいという顧客サービスの一環として、クルーズ会社に対して貸し付けして新たなクルーズ船を建造する。サービス業が飛行機、船などの装置産業に進出することはリスクが伴う。イニシャルコストはもとより、ランニングコスト、メンテナンスコストなど存在しているだけで多額のコストが発生するため、どうしても本業を圧迫する。 これまでも、他業界から航空業界に参入して、経営悪化により本業が圧迫され、結果的に撤退した例をいくつも見てきたが、ニッコウトラベルはアナリスト向けの説明会で、貸付に対する保証を充分すぎるくらい取り付けている。 また、ニッコウトラベルの久野木社長は、同社のリピーター率70%について、「新しいお客様が30%ということは良いことではない」と述べ、新規顧客開拓の必要性を強調している。 リピーター率が高ければ、安定した固定客という強固な経営基盤があるということになる。業界で最も安定した企業の一つと評価される同社が、新規顧客開拓に向けて様々経営戦略を考えていることに驚く。 クラブツーリズムもニッコウトラベルも経営の根本は「顧客本位」にある。だからこそ、こうした一歩先の経営ができるのかもしれない。そこには、クラブツーリズムの高橋会長やニッコウトラベルの久野木社長の強い経営指導力があるのだろう。 他の旅行会社でも、様々な事業に取り組んでいる。イベント・コンベンション事業、旅行商品造成における他業界との提携など、いろいろな切り口から、様々なアプローチが行われている。 同じことを繰り返していると、経営が停滞し、大事な顧客が離れていく。しかし、新しいアイデアは浮かばないし、アイデアはあっても資金力がないというジレンマに陥る。時代の変化は早い。 身の丈に合った経営は必要だが、各社それぞれが真似をしないで、独自性のある経営戦略を立てていけば、自ずから「旅行業」は確立すると期待する。(石原) *関連リンク 航空新聞社
by yoshiro.ishihara
| 2004-10-25 00:00
| 航空・旅行
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