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旅行目的として、「世界遺産」は今や重要な要素の一つとなっている。国内でも世界遺産になるかならないかが大きなニュースになり、海外でも世界遺産の重要度は日増しに高まっていると言えそうだ。日本人はとくにブランド、ランキング好きということもあり、世界遺産にブランド的な価値を見出しているのだろう。 旅行の目的地として、世界遺産はピークは過ぎたいう調査結果もあるが、これは世界遺産が増え続けているために、希少価値としての魅力が薄まってきているのかもしれない。 それでも人気上位の世界遺産は今も観光客が増え続けており、世界遺産アカデミーによれば、現在登録されている世界遺産は878件、世界中で年間約9億人が世界遺産を観光しており、それが2020年には16億人に達すると予想されている。 今のようにインターネットを使うことが日常化していると、世界中を旅しているような疑似体験ができるが、「死ぬまでに絶対にここに行きたい。できれば大事な人を連れて行きたい」と思うところがそうあるわけではない。人気の世界遺産は、世界遺産にならなくても、そのように感じさせるところで、私の場合は、それがマチュピチュであり、九寨溝だった。 中国の場合は、以前は万里の長城だった。万里の長城に行かないと、中国に何しに行ったの聞かれるくらい観光の定番だったが、広大な中国の観光素材は増え続け、リピーターの増加に伴い、それぞれに中国に対する思い入れは強くなっているようだ。 2003年10月に初めて九寨溝に行った。SARSで海外旅行需要が激減している中で、旅行会社が重点的に商品化を期待できる目的地の一つだったように思う。当時は、中国西北航空(中国国際航空に統合)が成田−成都直行便を運航していた。 九寨溝は当時封切りの中国映画「HERO」で舞台の一つとなった。監督も俳優も撮影も衣装も全てアジアで一級品のこの映画の中で、九寨溝のシーンは一際異彩を放っていた。 九寨溝に始めて行って驚いたのは、国内旅行者の数。中国で国内旅行がブームになっている最中で、道路が土煙で見えなくなるほどの人の移動だったことを思い出す。地元の旅游局の話でも、九寨溝を世界遺産として維持するために、いずれ人数制限が必要になることを示唆していた。オープンしたばかりの黄龍九寨溝空港を見ただけでも、将来、中国で国内・海外最大の観光地になるだろうと予想できた。 今回、四川大地震からの復興記事が4−5面に、1面でも九寨溝などの危険情報の緩和要望の記事が掲載されている。いくつかの旅行会社が九寨溝へのツアーを再開しているものの、一日も早く危険情報が緩和されて、日本からのツアーが本格的に再開されることを願ってやまない。ライフラインが復興された後は、観光復興が地元を助けることにつながる。それに貢献することが旅行会社の務めだ。 そして、観光が再開された後に重要なことは、世界遺産保全と観光の両立、持続可能な観光、サスティナブルツーリズムを実践することだと思う。世界遺産アカデミーのフォーラムで、ステークホルダーによるサスティナブル・ツーリズムの取り組みが語られた。世界遺産だけでなく全ての観光地で当てはまるというのはその通りで、観光と環境保全がいずれは業界でより大きなテーマとなるだろう。 日中韓の観光大臣会合も観光交流の促進がメインテーマだが、いずれは3カ国が協力して観光と環境保全に取り組むことが大きなテーマになってくるだろう。そのためにも、最も美しい世界遺産、九寨溝を見て、その環境保全について多くの日本人が考えることが重要になると考える。(石原)
by yoshiro.ishihara
| 2008-09-15 00:00
| 航空・旅行
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